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介添え腹

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腕の中で女が身体の力を抜いた。
「義姉さん・・・。」
「もう名前でいいのよ。」
見上げた目が笑う。
「れいこ・・・。」
私は躊躇いながら名前を呼んだ。

彼女は何も身に着けようとしなかった。
「もう汚れたものを着けたくないわ、このまま逝かせて。」
胡座を組んで目を瞑る。
「シンジさん、おねがいします。」
それは潔くも凛として、拒むことを許さない声だった。

私は彼女が望んだように腹に刃を立てた。
腕の中で苦痛を堪え身を捩る。
そして兄の名を呼んだ。
一度叫ぶともう止まらなかった。
私は耳元で彼女の名を叫びながら腹を割き続けた。

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